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跳躍しながら発射された火箭が、出力急降下《パワーダイブ》する青鈍色《あおにびいろ》の翼を穿つ。 傷つくことにかまわず高速で迫る翼がギッギッと笑った。 「そこまでだ小僧、次のコッキングよりも、我が翼のほうが迅《はや》い」 回転式拳銃は、撃鉄《ハンマー》を引き起こすコッキング動作を行なわなければ、弾丸を発射できない。親指を使ってコックするか、または銃を握っていないほうの掌《てのひら》を用いるか、どちらにしても、引き金《トリガー》を引く前に撃鉄を起こすことは、拳銃からの弾丸発射において必要欠くべからざる操作であり、それには一拍以上の間《ま》が要される。 疾風が詰襟學生服に急接近した。 青鈍色《あおにびいろ》の翼以外は光を寸分も反射せず、ごく間近に迫るまで、その全身像は定かではなかった。 「ギギッ」大蝙蝠《おおこうもり》だ。 |
漆黒の外套が黒揚羽≪くろあげは≫の羽撃きをして逆立った。
風が上空の暗雲を流し、斑≪まだら≫の月明かりがその姿を浮き上がらせる。 「影の護邦≪ヤタガラス≫の尖兵≪せんぺい≫か、ギッ、ライドウだとぉ?」 外套の下もまた黒一色だ。正確には、男子詰襟≪つめえり≫學生服であるが故に黒い。同色の学帽を頭に、その鐔≪つば≫下から覗く顔は、衣服に対比して、白蓮≪びゃくれん≫ほどにも之路≪しろ≫かった。 「——魔断震≪まだんしん≫で生じた"切れ目"から彷徨≪さまよ≫い来た悪魔たちか」 目張≪めば≫りを施されたかのようなハッキリとした双眸≪そうぼう≫、唇≪くちびる≫もまた目張り墨で彩られているかのようだ。筋の通った鼻茎≪はなみね≫、陶器を連想させる頬≪ほお≫にピンと鋭角に貼り付く揉上≪もみあ≫げ、紅顔の美少年ならぬ"白顔の美少年"と呼ぶにふさわしい容貌≪ようぼう≫であった。 |
風が見えざる指揮棒≪タクト≫を振り、生き垣の木枝の歌唱を指揮する。
「ど~すんだよ~」 輪唱して、暗闇のどこかで骨角器≪こっかくき≫がカタカタと鳴った。 「おい~、ど~すんだ~」 否、鳴っているのは、まさしく骨そのものであった。 暗闇の奥から、鶸萌葱色≪ひわもえぎいろ≫の髑髏≪しゃれこうべ≫——ガシャドクロ——が姿を見せる。上半身だけの骨格躰≪こっかくたい≫だ。風に押されるように板垣ほどの高さを浮遊しつつ、繰り返し舌打ちをする。 |
RT。因為這個月死人驛使終於到手了,所以開始之前說好的錄入。暫定是按照章節來發,一節兩千多字這樣,標題里的1-1就是第一章(帝都ヲ歩ク者)的第一節這樣,有需要的可以自取,但是要轉載請先聯繫我。
デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 死人驛使 登場人物紹介 十四代目 葛葉≪くずのは≫ライドウ 本作の主人公。『十四代目葛葉ライドウ』の名を継いだデビルサマナーの少年。 帝都守護の任を命じられている。 身に纏う外套の下には、愛用の刀と銃、そして悪魔を収めるための管を装備する。 『鳴海探偵社』で探偵見習いとして働いており、 帝都各地の様々な情報を入手し、 悪魔絡みの事件があればデビルサマナーとしてその処理に当たる。 なお、帝都にある『弓月の君高等師範学校』の生徒でもある。 |